成長ホルモン分泌不全性低身長症の原因・症状・検査・治療方法

成長ホルモン分泌不全性低身長症の原因
成長ホルモン分泌不全性低身長症(GHD)は、体内に100種以上存在するホルモンの一つである、成長ホルモン(GH)の分泌が十分ではないために引き起こされる疾患です。


成長ホルモンは脳下垂体という臓器から生涯に渡って分泌されるホルモンで、骨の伸長や筋肉の成長を通した身体の成長に関する作用と、代謝の促進や血糖値を一定に保つ機能などを通した代謝に関する作用の二つが主な働きとなります。


この成長ホルモンの分泌が十分でなくなってしまう要因は大きく二つあり、原因がはっきりとしている器質性(後天性)GHDとはっきりしない特発性(先天性)GHDに分けられます。


原因が明確である器質性GHDは、脳腫瘍をはじめとした頭蓋内のできもの、または逆子での分娩や新生児仮死、遷延性黄疸などの妊娠・出産時の異常に伴うものが中心となります。


一方で、原因が明確でない特発性GHDには、脳下垂体の発生や分化に関わる遺伝子の異常などが指摘されるようになってきました。


成長ホルモン分泌不全性低身長症の約90%が特発性GHDであるとされており、生まれつきの素因によって引き起こされた症状であることがほとんどと言えます。


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